2wぶりに病院へ。昼からPETなんだが、採血があるので早めに出る。雨だなあ。こないだもそうだった。
11時ごろ着くと、金曜なのに採血はガラガラ。そうか、アサイチでやってくるジジババが渋滞を起こすんだな。という事で、ほぼ14時スタートなのでエラい時間が空き、松下さんを見舞って京都の街で買い物でもするか、という感じ。
松下さん、あれだけデカい開腹手術をしたのに、エラく元気そうだし、化学療法中より明らかに健康そう。しんどいよ、しんどいよ、と脅される…。あと、東京の病院から、手術だけをする為にこちらに転院して来たり、腹腔鏡手術の為に来られる人がいる、という話を聞いた。やっぱり、ここに集まるんだなあ。そして、東京の病院で、化学療法のメニューが組めないという話の、裏付けみたいなものも取れてしまった。一歩間違えばそこに行っていただろうから、危なかった。ホントにここまでは結果オーライなんじゃないかな。
一通り話をして、松下さんも治療がありそうだったのでお暇しようとすると、細井さんが現れ、また引き返してしゃべる。結局談話室で話をして、京都の街には繰り出さずだった。
PET検査は、技師の人がびっくり顔で、またなんかあったんかとドキドキしたが、中村先生と素人の俺で見る限り、光ってない!そして、腫瘍も相当縮んでる。画像診断の専門家の話は聞けてないのでわからんけど。ただ、前回の腫瘍マーカーが上がり基調で、少し心配。後で聞けば肝臓にも絡んだ値らしいのだけど。しかし、結局AFPもβHCGも、あんだけ血を取った中で2、3回しか測ってやがらない。何してんだ、ホントに。
で、その後の話、手術をするかどうか、という話は、先生はどちらも勧めてはくれなかった。結局、俺から、腹腔鏡での手術を希望した。手術するかどうか、本当に微妙な大きさで、かなり悩ましいらしい。一方で、俺は非セミノーマでもあり、頸への遠隔転移もある身分なので、その人間で採らないのもあまりなさそう。あと、遠隔転移している場合は開腹でやることになっているそうで、ここはまだ三木先生も含めたところでの判断があるとの事。腹腔鏡は視野が限定的になるのに対して、開腹手術はCT画像以外の部分も目視しながら進められる為。もともと、遠隔転移している中で腹のリンパだけ取るのに意味があるのか、というものを持っていたんだけど、キチンとその辺は考えられているんだね。
一方、俺としては、色々リンパ廓清について調べようとしたものの、ほぼ情報は得られず。精巣腫瘍の治療ガイドラインには、癌進行のステージに合わせたツリー図の中にリンパ廓清が組み込まれているような状態で、正直旧い医療を下敷きにした方針であるように思う。直前でみつけた「わたし、ガンです ある精神科医の耐病記」という本でも、同一箇所への再発が防げない、というような一文もあった。そんな中でも、結局は現状の標準医療に乗らないとこの後の加療が行き詰まったり、いいのかどうかわからないところまで含めてこの病気なのか、と思ったり。大して情報のない中、治療当初からの疑問は解消しないままヌルっと終わってしまいました。
それと、化学療法終了時点で、手術がデフォルトセットされていなかったので、ずいぶん後回しになり、最短で1か月後、という話になってしまった。うーむ、これで社会復帰も最短で年明け。有休でおさまる範囲で休めねーな。あーあ。
その後、結構いい時間になったので晩飯を食って帰る事にして、天下一品の総本店へ。学生の頃初めて食って、生涯最悪の胸焼けに見舞われたんだが、その後チェーン店で食べる分にはそうはならず、再挑戦。大雨のせいか、ガラガラ。メニューは、ほかとちょっと違うんだね。東京はほぼ画一化されてるからなあ。スープを飲んでみると、うん、美味い、というか、チェーンと違う。味はほぼ一緒なんだけど、優しいというか、モロモロしたのがいかにもそこで作ってます、という感じがする。スープの底に残った成分とかも、ほかと違うね。まあ、ジャンクフードなんで微妙な違いはどうでもいいっちゃいいんだけど。結局、学生の頃ほどではないものの、翌日少し胸焼けに見舞われましたとさ。