朝から、まだらめクリニック、という、湯たんぽ療法を提唱している人の所へ行く。今回の東京入りの目的は、年明けから日常生活をつつがなく送るための準備をする事。仕事をできる限りこなしつつ、再発防止に備えた行為をどれだけ日常に組み込めるかが勝負、と思っている。その意味で、なかなか土日だけではリズムが生まれにくい病院通いを最優先させて行くことにした。あとは、家電入れ替えと。
現状、西洋医学を基軸とする世界では、再発防止等はまったく手伝ってくれない状態。少なくとも京都府立の泌尿器科はそういうスタンスで、何もせんでええのちゃう、とすら言われてしまった。まあ確かに、ガンにかかるヤツはかかる、訳だけど、俺の場合は12/1の採血結果でリンパ球が極端に低い状態だったので、とてもじゃないけど座して待つ気分にはなれない。
日本の西洋医学は、保険、というものの範囲にほぼ沿っていて、その外になった瞬間に手を引っ込める部分がある。一方、主に代替療法と呼ばれるような世界は、保険外で、エラく診療費が高い。まあ、保険外であることをいい事に、高い、という側面も結構見え隠れはする。ニワトリタマゴなんだけど。
東京入りの前にいくつか調べたのだけど、中には患者を食い物にしているようなものもちらほらある。例えば、イムノドック、なんていう、ガンに関係する免疫系の数値を測る診療に12.6万かかるらしく、まあPET検査も10万くらいかかるから、それ自体はよいとしても、その後に続く治療は、結局月20万の投薬、というようなものも見受けられた。しかも、なかなかその値段がわからないようなサイト作りになっていて、こんなのはスタンスとして論外。そういう魑魅魍魎の世界と知りつつ、行かねばならないわが身…。
結局、方針としては、
①ケミカルじゃないもの
②自分の財政が破たんしない程度の治療
③日常生活に取り込めるもの(毎日1hかかるのとかは、現時点で目指している日常には無理)
というもので、これまでに読んだ本で引っかかった医院を訪ねる事にした。ビタミンCなんかはガン専門の先生にも、自分の患者さんの実例と、おそらく①の観点を兼ねて、いいんじゃないか、と言われたんだけど、②でひっかかって今回は断念。
この日訪ねるまだらめクリニック(湯たんぽ)と、鳥越俊太郎の本に出ていたタニクリニック(漢方と食事がメインだが、生活指導も入る様子)、帯津三敬病院を訪ねる事にした。もう一つ、精巣腫瘍と白血病のサバイバーの、間瀬健一さんが行かれている病院もあったんだが、それは名前を失念してしまって今回は除外。
で、まだらめクリニック。初回なので与えられた療法としては湯たんぽだけだったんだが、やっぱり身体の冷えを指摘された。舌にむくみがあるとも言われ、よく噛んで食べる事、それと、服の重ね着、就寝中も暖房を15度くらいの設定で入れておくように、というようなことも言われた。ベッドのマットを分厚くしろ、というのも言われたな。
さっそくやってみると、眠りの質は確かによくなったなあ。診療代と、買った湯たんぽ代はかなり高額ではあったのだけど、それなりの説得力と実効性を伴ったので、ここはもう少し通ってみようと思う。
この日は、夕方歯科に行って、その後神田で石井さんにメシをおごってもらった。出雲でガイドブックを眺めてると、石井さんの会社が旅行エージェントとガイドのあいのこみたいな事をやっているのを発見し、現状と合わせて久々に連絡したんだよな。石井さんと、縁というものについてしみじみ語りつつ、これからどうしていくか、なんて話もした。俺のことを右脳人間とわかってるあたり、さすがだなあ。しかし、まだらめクリニックで1年くらい禁酒、と言われたけど、しこたま日本酒飲んだな(^_^;)