2011/10/18 何もない日 シャバ32日目

予定がなく、ジムも休みでやることがない日。

朝は本を読み、昼からはあてもなく街に出かけた。

梅田の、マルゼン&ジュンク堂に行ったんだが、デカい!紀伊国屋や旭屋というでかい本屋はあるんだけど、あれはすごいわ。新書のフロアがあって、色んな本に目移りしてしまう。のわりに、人は少なく、棚の置き方も圧縮してない感じなので、経営がうまくいくことを祈りたい。

本は、スペインモノと、道中読むための本、それから先日図書館で借りた、「わたし、ガンです ある精神科医の耐病記」という本。外科医の経験もある精神科医がガンに罹患し、記した本で、西洋医学に偏り気味、代替医療に偏り気味、という構図からは離れた視点で書かれている。なんとなく、こちらのスタンスもフラットにしてくれる感じで気に入った。難点は、著者が長生きを諦めたスタンスで書かれており、ネガティブでない感じで人生を投げ出しているところに共感はできるのだけど、決定的に死のほうに近いスタンスで書かれていること。まだ俺には相容れない部分がある。

まあ、これ自体も変な話なんだけどね。人間、生まれた瞬間から死に向かって歩き出している訳で、本来はガンに罹患したからと言って、カチリと死に近づくわけではないはず。今この瞬間もじりじりと近づいて行っていて、その視野の取り方をした時、‘健康”な人も、俺のようなたガン患者も、脳卒中で倒れた人も、変わりはなかったりする。

でも、ガン、と言われるとやっぱり残された時間を考えてしまうし、一方で今日のように、体調もさほど悪くなく、さしあたってやる事もない時間をもらうと、ショックを受けた時のことを忘れてノホホンと過ごしてしまうし、しょうがないな俺、という気もする。

次の外来が決まり、旅行という時間の過ごし方の核も決めた中で、時間、日にちが限定されているという思いの中で何かやりたい、と思うんだけど、今日もさして思い浮かばず、だらりと過ごしてしまったな。梅田から、須磨に向かって海でも見ようか、と思って電車に乗ったのだけど、帰れなくなりそうだったのですごすご帰ってきた、変な1日だった。

あ、そういえば、環状線に近鉄バファローズの帽子とユニフォームを着た、変なジジイがいたな。野茂のユニフォーム。試合でもあって大正駅で降りるのかと思ったら、西九条で降りた。なんでだ?

 

blanco460 について

35歳で精巣腫瘍にかかりました。これから入院ですが、日々の記録をしていきたいと思います。
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